日本即席食品工業協会調べによると、5月の即席麺総需要は4億6千3万食、16.3%増だった。プラスは4か月連続となる。うち、袋麺は1億5千647万食、15.0%増、カップ麺は3億356万食、16.9%増とそれぞれ二ケタ伸長をみせた。価格改定前(6月1日実施)の仮需を含むと見られるが、前回値上げ前の19年5月比は4.6%減だった。目下の実需を評価するには、6月以降の実績とあわせて見る必要がありそうだ。
総需要の内訳は、ウエートの大きいJAS受検数量(構成比75%)が14.0%増でけん引し、非JAS品(同22%)が30.8%増で上乗せ、ドライ合計で17.3%増となった。構成比の小さい生タイプ(同3%)は11.6%減。
1~5月累計は、24億9千946万食、5.4%増と高水準をキープ。うち、袋麺は8億6千793万食、10.3%増で、コロナ禍初年度の20年同期比も3.4%上回っている。カップ麺は16億3千153万食、2.9%増と堅調。