カゴメは、「不思議の国のアリス」をモチーフに、野菜が育つまでの世界を描いたオリジナルストーリーを食育体験イベント「不思議の畑とトマトの樹」として再現し、6月28日から8月28日まで、全国6か所(埼玉、東京、静岡、愛知、大阪、広島)のイオンモールで開催している。
これは「植育(しょくいく)から始まる食育」を広めるための「不思議の畑プロジェクト」の一環。野菜を栽培し、収穫するまでの一連の「植育」体験こそが食への関心を高める「食育」につながるととらえ、それを「不思議の畑」で再現した。
イベント広場では、オリジナルストーリー「不思議の畑のアリス」を子どもたちの視点により17通りのパネルを製作。各ストーリーを通じて畑に住む生き物や自然の恵みをいただくことへ感謝の気持ちが芽生えるように設定にしている。
例えば受粉に欠かせない「ミツバチ」や、光合成の役割を担う「太陽」、また「ミミズ」も大切な生き物だということを知ってもらい、野菜が成長するうえでの役割を伝えている。ここでは「野菜の栽培を通じて、知的好奇心を養ってほしい」という考えもある。デジタル絵本はカゴメホームページで無料公開している。
また、会場では高さ2.3mを超える巨大なトマトの樹が出現。各会場の最終日には実った合計600個のトマトを無料で収穫できるイベントを開催。畑にいる生きもののヒミツや大切さを楽しめるクイズラリー、切り絵で制作された絵本も動画で紹介。野菜が食卓に届くまでにはさまざまな仕事があり、そこではさまざまな人が働いていることを知ってもらうため、実際に働くカゴメの社員による仕事への思いも紹介している。
同社によれば、「野菜が好きな人は幼少期のふれあいや体験があることが分かっている。今回のイベントを通じて畑や植物などに関心を持ってほしい」と語っている。