気象庁は6月27日、「関東甲信地方、東海地方、九州南部が梅雨明けしたとみられる」と発表した。
日本気象協会によると、いずれの地域も平年より早い梅雨明けで、梅雨の期間はこれまでの最短の記録を更新した。梅雨の期間の降水量は、東京都心など平年50%未満になった所もあった。
梅雨の期間は、九州南部は16日間で、これまでの最短の記録1964年の21日間を更新。東海地方は13日間で、これまでの最短の記録1951年と1958年、1960年の20日間を更新。関東甲信地方は21日間で、これまでの最短の記録1978年と2018年の23日間を更新した。
27日は、梅雨明けした関東甲信地方では、朝から強烈な日差しが照りつけ、午後3時30分までの最高気温は、栃木県佐野市で39.8℃、群馬県館林市で39.1℃と、4日連続の猛暑日となった。
東京都心は35.7℃と3日連続の猛暑日になり、6月としては記録的な暑さとなった。日本気象協会は27日時点で、少なくとも、この先1週間程度は最高気温が35℃以上の猛暑日の所が続出するとの見立てを発表している。
異例の暑さで、飲料・アイス・ビールなど夏物商材の急伸と一部の商品で綱渡りの供給が予想される。