ニチレイの「焼おにぎり」がウェットティッシュに 規格外ごはん由来のエタノール使用

ニチレイフーズは、工場の生産過程から出る食品残渣に社会的価値を付加したアップサイクルの取り組みを本格化させる。第1弾で規格外ごはんを活用した「『焼おにぎり』除菌ウエットティッシュ」を製品化。17~19日に開催された「ニチレイレディス」(千葉・袖ヶ浦カンツリークラブ)で約1万個を配布した。今後は順次販売も検討する。

全社員が社会課題の解決を自発的に考える社内活性化プロジェクト「ハミダス」活動の一環。なかでもフードロス削減は重要なテーマの一つで、こども食堂やフードバンクへの寄付を通じて貢献してきた。

今回の対象となった食品残渣は、従来はすべて肥料や飼料にリサイクルしてきたが、新たに「社会的価値」を付加するアップサイクルへの挑戦を決めた。

「『焼おにぎり』除菌ウエットティッシュ」の製品化に当たっては、独自の発酵技術で注目を集めるファーメンステーション(東京都墨田区)と協業。ロングセラー「焼おにぎり10個入り」の製造工程で出る規格外ごはん由来のエタノールを使用し、除菌ウエットティッシュへ生まれ変わらせることに成功した。