馬には乗ってみよ

6月といえば「ジューンブライド」。コロナ禍の影響で中止・延期を余儀なくされたブライダル需要も、このところは回復基調。コロナ下では、先行き不安や孤独感からパートナーを求める「コロナ婚」も話題となった。その一方で、晩婚化の進行や未婚者の増加を報じるニュースもたびたび耳にする。

▼先頃内閣府が出した「2022年版男女共同参画白書」では、若者のデート経験の有無がことさらに取り上げられたが、21年の婚姻数(速報値)は約51万4千組と戦後最少。家族の在り方が多様化しているとはいえ、国としては危機感も露わだ。

▼そんな窮状を救う一方策となるのか、AI婚活がなかなかの評判だという。過去の見合いデータや活動履歴などを機械が学習。これまでなら到底選ばないであろう相手がマッチングされるが、これが意外に上手くいくそうだ。

▼さてビジネスの世界では、コロナ禍でリモートワークなど働き方が大きく変化。AIの活用やDX化も一気に進んだ。その急速な流れに拒否反応を示す人も一定数いるが、「馬には乗ってみよ」。そこに最良の出会いがあるかもしれない。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)