イオン「トップバリュ」でキャノーラ油を休売 食用油の度重なる価格改定受け「安定的に商品としてのご提案ができない」が理由

 イオンは21日、イオンのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」の食料品と日用品約5000品目の大半の価格維持を発表するとともに、「トップバリュベストプライス」の「マヨネーズ」「ノンフライ麺」「外箱を省いたティシューペーパー」3品の7月4日からの値上げと「さらっと仕上がる キャノーラ油」の休売を明らかにした。

 休売の理由について、21日取材に応じたイオントップバリュ社の森常之取締役副社長戦略本部本部長は「油の価格が3ヵ月おきに上がっていく中で、我々としても安定的にお客様への商品としてのご提案ができないということで、いったん休売にしてきたい」と語る。

 「キャノーラ油」は7月中をめどに休売され、この代替として「サラっとしてクセがないサラダ油」の販売に注力していく。

 「サラダ油」は、うまみのある大豆油にキャノーラ油をブレンドしたもので「5月から『キャノーラ油』と並行して販売していて大変ご好評を得ていることから『サラダ油』をしっかり売っていきたい」という。

6月21日のイオンスタイル幕張新都心の売場。「キャノーラ油」と「サラダ油」を併売している。 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
6月21日のイオンスタイル幕張新都心の売場。「キャノーラ油」と「サラダ油」を併売している。

 食用油の度重なる価格改定を受けて、大豆を含む食用植物油脂が7割近くを占める「マヨネーズ」は7月4日以降、本体価格を現行の158円から198円に値上げされる。

 なお「ノンフライ麺」は、ロシアによるウクライナ侵攻で、原材料のばれいしょでん粉が小麦粉と同様に高騰し本体価格を現行の58円から68円に値上げする。

 「外箱を省いたティシューペーパー」は為替の影響で本体価格を現行の188円から195円に引き上げる。