アサヒ飲料が今年立ち上げた「和紅茶」ブランドの第一弾商品として4月5日に新発売した「和紅茶 無糖ストレート」が好スタートを切った。
同商品は、鹿児島県産茶葉を100%使用し、最高位茶師である「茶師十段」六代目・東源兵衛(ひがしげんべい)氏が中味を監修した無糖紅茶飲料。
同商品の出足の状況について、取材に応じた星野浩孝マーケティング本部マーケティング二部お茶・水グループグループリーダーは「大変好調で、多くの流通さまで競合商品のスコアを上回り、無糖の紅茶飲料としては一定のシェアを獲得できたと思っている。とはいえ、定番の維持が難しい市場のため弛まず提案していく」と語る。
好調要因は品質にあるとみている。
「日本らしい和(なごみ)を感じさせる紅茶をつくろうということで開発し、そのことに対するご評価が高い。お客様センターに“キャップを開けた瞬間に物凄く香った”“こんなに香り高くておいしい紅茶飲料をペットボトルではじめて飲んだ”といったお声が多数寄せられている」と説明する。
「和紅茶」ブランドは、無糖茶市場の中で大きな伸びをみせるルイボスティーやジャスミンティーなど香りを特徴とする無糖茶カテゴリーに着目して開発された。
ブランド名は「和紅茶」だが、紅茶ではなく香りが特徴の無糖茶市場に勝算を見込む。
「不安定な時代において、お茶に止渇性だけではなく“少しリフレッシュしたい”“ほっとしたい”を求めるお客様がじわり増えている。その中で、人をほっとさせる香りが特徴のお茶が今後増えていくと考えている」と述べる。
コミュニケーションは、「日本生まれの紅茶をまず知っていただく」狙いから、発売時に西野七瀬さんを起用したTVCM「日本の紅茶、驚きます。」篇を放映開始した。
「無糖茶市場は話題をつくって生活者に気づいていただくことが重要」との考えから、同商品(500ml)1本と「キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」(450ml)1本のコラボプレゼントキャンペーンを実施した(現在終了)。
「SNSで『和紅茶』のパッケージデザインが醤油に似ているという声が結構上がったため、話題をつくって知っていただく大事なタイミングと考え、キッコーマンさまとコラボさせていただいた。SNSで情報発信したところ大きな反響があった」と振り返る。
今後は、「十六茶」で6月7日から応募受付開始予定の「CHUMS(チャムス)」オリジナルグッズが当たるキャンペーンと連携した提案でアピールし9月には第二弾商品の投入を計画している。