セブン-イレブン定番スイーツ大刷新 基本素材を見直し情報発信強化 人気声優が商品1つ1つをSNS告知

 セブン-イレブン・ジャパンは定番のチルドスイーツを大刷新する。

 在宅時間増加に伴う家庭でのスイーツ喫食頻度の高まりが背景。
 コロナ禍でネットや宅配サービスを使い専門店からスイーツを取り寄せる動きが強まり、生活者の味覚水準が向上していると同社はみている。

 15日発表した平田哲也商品本部デイリー部ベーカリー・スイーツシニアマーチャンダイザーは「昨年は他のカテゴリーと比べると落ち込みがみられ、スイーツの課題として1つ1つの基本素材をおいしくしていかなければならない。お客様のおいしさの基準が一段階上がっていると考え、もう一度、専門店を目指していく」と意欲をのぞかせる。

 目指すべき姿は「街のスイーツ屋さん」。目標については「おいしいと思っていただきたい。リピートにつながっていく商品を出していきたい」と述べる。

セブン-イレブン・ジャパンの平田哲也商品本部デイリー部ベーカリー・スイーツシニアマーチャンダイザー - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
セブン-イレブン・ジャパンの平田哲也商品本部デイリー部ベーカリー・スイーツシニアマーチャンダイザー

 今回の刷新では、セブン-イレブンの一番の基本素材とされるホイップクリームほか、カスタードとスポンジ生地を見直して「シュー・パティシエール」(6月19日発売)「イタリア栗のモンブラン」(6月16日発売)「こだわりチョコのカスタードエクレア」(6月14日発売)などの洋菓子・基本商品を順次発売し、和菓子の定番スイーツにも磨きをかける。

 ホイップクリームは、乳脂肪分を従来品よりもアップして乳のコクと口溶けのよさをより感じられるように改善。
 カスタードは、製菓のために開発された専用卵「エグパティシエール」と国産発酵バターを使用して濃厚さを打ち出している。

 スポンジ生地は同社専用にブレンドした薄力粉を使用して「ふんわり、しっとしとした食感」に仕立てている。

 「シュー・パティシエール」は、異なる2層の生地を合わせて焼き上げ、カスタードにホイップクリームを合わせたクリームを入れている。

「イタリア栗のモンブラン」(6月16日発売) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「イタリア栗のモンブラン」(6月16日発売)

 基本商品はそのほか「イタリア栗のモンブラン」はホイップクリームとスポンジで、「こだわりチョコのカスタードエクレア」はカスタードでおいしさを追求した。

 和菓子は、北海道十勝産の小豆の中でも、あんこに適した小豆とされるエリモショウズを使った「北海道十勝産小豆使用 豆大福」(6月14日発売)と「ふわっとどら つぶあん&ホイップ」(同)の2品を発売する。

 エリモショウズは有名和菓子屋などでも採用されている。「非常に生産に手間がかかり、通常の小豆は4年輪作であるのに対し、エリモショウズは8年輪作の小豆となる」と説明する。

 小麦粉をはじめとする原材料価格の高騰などを受け、国産原材料の優位性を活かした商品にも取り組む。

 「北海道十勝産小豆使用 豆大福」には、エリモショウズに加えて国産のもち米・みやこがねを使用。洋菓子に使用している発酵バターとクリームも国産となっている。

「北海道十勝産小豆使用 豆大福」(6月14日発売) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「北海道十勝産小豆使用 豆大福」(6月14日発売)

 基本商品の品質向上に続く施策としては6月28日から「ピーエルエルメ」や「伊藤久右衛門監修」の有名店監修スイーツを発売し盛り上げを図っていく。
発信力も強化していく。

 6月22日から「圧倒鵜的なおいしさを伝える」TVCMを放映開始し、2個同時購入で30円引きの販促セールを展開する。

 SNS施策では「人気声優陣を起用し商品1つ1つをSNSで告知していく」。

株式会社アピ 植物性素材 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)