スペイン産オーガニックワイン「パラ・ヒメネス」 家庭用の核ブランドに サッポロビール

サッポロビールが輸入販売するスペイン産オーガニックワイン「パラ・ヒメネス」。同社の家庭用ワイン戦略では「イエローテイル」「マリウス」と並ぶ柱ブランドの一つだ。

輸入ワイングループリーダーを務める木暮文雄氏によれば、オーガニックワイン市場は直近3年で大きく成長。昨年も前年比142%と、輸入ワイン全体を上回る伸びを示した。

「パラ・ヒメネス」はオーガニック認証、ヴィーガン対応に加え、より地球環境に配慮した農法である「ビオディナミ」の認証も取得している「地球にやさしいワイン」として20年に発売。昨年は約2万6千ケースを出荷し、今年も堅調に推移する。

オーガニック栽培の一種であるビオディナミは、推進団体である「デメテール」が認証する農法。これに基づいて造られる「パラ・ヒメネス」のワインは、同じ農園で生産するチーズやニンニクなどとともに、羊の糞を肥料とする循環型農業で生産される。

ボデガス・パラ・ヒメネス社のオーナー兼ワイン部門責任者を務めるパブロ・ハビエル・パラ・ヒメネス氏は、幼少のころから祖父の影響でオーガニックの考え方に親しみ、大学でワインの醸造を学んだ。このほど来日し、7日に行われた発表会ではワイン造りへの思いを語った。

「次の世代に、安全な環境を残さねばとの思いから有機農法を始めた」というパブロ氏。着手した1993年当時、スペインで有機農法に取り組んでいる農家はほかになく、クレイジーだと言われたことも。「われわれは高級なワインを造りたいわけではなく、多くの人に親しんでもらえる、飲みやすいワインを目指している。日本は意識の高い国なので、われわれの商品をより手に取っていただけるようになればうれしい」。

日本向けには、カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネ各2品の合計4品を、1千円台のリーズナブルな価格で展開中だ。

サッポロビールでは、自社のモノ造りの理念に合致するブランドとして育成を強化する。「まだ拡大の余地は大きい。家庭用の核ブランドとして、数年のうちに倍くらいにはしたい」(木暮氏)と話す。

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