スティック飲料 冷たい牛乳で需要喚起 夏本番へAGFとネスレが提案強化

1杯分ずつコーヒーや紅茶が楽しめるスティック市場で、夏本番に向けて冷たい牛乳に混ぜて飲む提案が強まっている。旗振り役は、味の素AGF社とネスレ日本で、秋冬に需要期を迎えるスティックの領域を広げるべく活動を強化している。

AGFは、20年に冷水に溶けることを訴求した「ブレンディ」スティックシリーズのアイスタイプを刷新して「〈ブレンディ〉スティック冷たい牛乳で飲む」シリーズとして展開したところ2シーズン連続で拡大している。

今年は、クリーミングパウダー技術を一層強化し、冷たい牛乳にさらに溶けやすく、より濃厚な味わいに仕立てたほか、スティックに健康価値をプラスした栄養機能食品「〈ブレンディ〉スティック 牛乳で飲むプラス」シリーズを新たに発売開始した。

左から「ネスカフェ ゴールドブレンド 大人のご褒美 ダルゴナコーヒー」と「ネスレ 大人のご褒美 ダルゴナ抹茶」(ネスレ日本) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左から「ネスカフェ ゴールドブレンド 大人のご褒美 ダルゴナコーヒー」と「ネスレ 大人のご褒美 ダルゴナ抹茶」(ネスレ日本)

直近では、お家での時間を楽しく過ごす提案として夏の風物詩をイメージさせるキャッチコピーが全225通り作成される「夏のキャッチコピーメーカー」を用いて「冷やしブレンディと楽しむ!夏のキャッチコピーキャンペーン」を7月11日まで実施している。

一方、ネスレ日本は「ネスカフェ ゴールドブレンド 大人のご褒美 ダルゴナコーヒー」と「ネスレ 大人のご褒美 ダルゴナ抹茶」でアイスカフェメニューを提案している。「ダルゴナコーヒー」は昨年発売され、メディアとバイヤーの注目を集めたという。

「注目を集めた効果は絶大で、ふわふわ泡のダルゴナコーヒーがたった1分で簡単に作れることが今までミックス商品を購入していなかった方々にも受け入れられた。その結果、新規購入者は競合商品の約4倍となり夏場のカテゴリー活性化に貢献することができた」(飲料事業本部ソリュブルシステム&ホワイトカップビジネス部の都間友紀子氏)と振り返る。