菓子卸・コンフェックスの管理本部経理財務部に在籍し、連結決算や会社の資金繰り、固定資産関連の業務に従事し、上司からの信頼も厚い滝澤知子さんに話を聞いた。
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――現在の部署に至るまでの経緯を教えてください。
滝澤 13年前まで菓子を輸入する会社に勤めていたが、その会社の事業の一部がコンフェックスに譲渡されたことがきっかけで、コンフェックスに入ることになった。以前は小さい会社だったので管理系の仕事をいろいろやっていたが、コンフェックスに入り当初は経営企画室で管理会計と連結決算を担当し、その後経理財務部所属となり現在の業務に至る。
――職場の環境についてどう思われますか。
滝澤 入社当初は月1回の土曜出勤もあり、体質的に古い会社だと思っていたが、ここ数年で柔軟性のある会社に変化している。上場企業と比べたらまだまだかもしれないが、コロナの影響もあり社会の流れに合わせ進化している。具体的には、時差出勤やフレックスの導入、在宅勤務も可能な環境が整えられた。また今後も働きやすい環境の整備を検討しており、紙文化が残っている請求書の電子化や、入力作業の自動化なども視野に入れている。そうなると作業に追われている時間を、考える業務に費やす時間にしていけるだろう。ほかには、職場が地下で光が入りづらく空気がこもりやすいので、もう少し風通しが良くなるよう改善されるといいなと思っている。
――仕事のやりがいはどこで感じられますか。
滝澤 経理は会社の業績やお金に直結する仕事なので緊張感やプレッシャーはあるが、同時に決算が締る時期などは達成感がある。だが、経理は営業の人と接する機会が少ないので得意先やメーカーの情報を知る機会が乏しい。机上の数字をみているだけでなく、その数字の背景を知ったり、現場を見る機会が増えるともっと会社全体への理解が深まるだろう。
――マネージャーとして後輩に感じることは。
滝澤 経理に興味を持ってもらうことの難しさを感じている。経理の仕事はほかの部門に比べお菓子と接することが少ないため、入社後にギャップを感じやすいのか若手の定着が課題。最初は作業的なことが多いが、経理の知識が身に付くと会社の中身が見えてくる。さらに業務のつながりや取引背景などが分かると面白みも出てくると思う。マネージャーの立場として、やりがいを見つけられるように後輩をフォローしていきたい。
――今後のキャリアについてはどう思われますか。
滝澤 会計知識がまだ浅いと思っているので、知識を深掘りしてさらに専門性を高めていきたい。また、新しい業務にも積極的に取り組んでいきたい。