日本ハムは、1969年から50年強にわたり続いている消費者モニター組織「奥様重役会」を今期から「食の未来委員会」に改称し、モニターは「主婦」から「年齢・性別を問わず食の関心が高い方」に変更した。同社は「食の多様化と健康への対応の実現に向け、未来視点で活動を行っていく」としている。
奥様重役会は、創業者の大社義規氏が「台所を預かる主婦の声を生かした商品づくりをしなければならない」との思いで独自に構築した消費者モニター組織で、これまで社内向けモニター活動を通じて消費者ニーズに即した商品やサービスの提供に努めてきた。
「未来委員会」では、これまでの商品やサービスへの意見を寄せるモニター活動に加え、23年度以降は社外向けPR活動も行っていく。任期は1年。
今期は首都圏、近畿圏で性別を問わず、20歳以上の食に関心のある方を募集し、首都圏12人、近畿圏11人の計23人が食の未来委員に就任。4月にそれぞれの地区で委嘱状授与式を執り行った。
委員からは「商品の味、ボリューム、使いやすさやアレンジの仕方、環境に優しい包装かなどを考え、伝えることで、お役に立てたらうれしい。消費者各自が食べることで喜びやありがたさをより感じることができればと思う」など、それぞれ抱負を語っている。