「一番搾り」「プレモル」など値上げ発表相次ぐ

酒類大手から値上げの発表が相次いだ。4月にアサヒビールが国産酒類全般について価格改定を発表したのに続く動き。

キリンビールは5月25日、酒類全般について10月1日納品分から値上げを行うことを発表した。対象は「一番搾り生ビール」などのビール類、「氷結」などRTD、その他樽詰商品、ノンアルコール飲料、「ジョニーウォーカー」などの輸入洋酒(一部製品は対象外)で合計278品。いずれもオープン価格だが、6~17%の値上げ幅となる。

昨今の原油価格高騰や国際情勢の混乱も影響し、大麦、コーン、アルコールなどの原材料価格をはじめ、アルミ、段ボールなどの資材価格、エネルギー価格や物流費などのコスト上昇分が吸収困難になったためとしている。

翌26日には、サントリーホールディングスもグループ各社の10月1日からの値上げを発表。店頭で想定される値上げ幅は「ザ・プレミアム・モルツ」などビール類(缶)が6~10%、RTD(同)2~6%、輸入ワインが平均8%。このほか「オールフリー」などノンアルコール飲料、「角ハイボール」など業務用の樽詰酒類も値上げする。