ネスレ日本は、若年層をメインターゲットにポーション(濃縮飲料)とスティックミックスでアイスカフェメニューの提案を強化している。
「当社調べで、近年、20 代以下の若年層の約半数の方はアイスカフェメニューを楽しんでおり、アイス飲用の需要が年間を通じて高まっている」(飲料事業本部ソリュブルシステム&ホワイトカップビジネス部の小林紗来氏)との見立てのもと、5月1日に数量限定で新発売したのが「ネスレ ポーション ストロベリーティーラテ」。
同商品は、ミルクと紅茶にマッチしたストロベリーの香りと味わいが特徴の水・牛乳・炭酸水と割って飲むポーション。
ネスレ調べによると、ストロベリーは好きな果物ランキング1位。「ポーションの話題化とトライアル購入を促進のためのフックとして、ストロベリー人気に加えて、ポーションが最盛期に入る前の初夏に合うものとしてフレーバーを選定した」。
パッケージデザインは、既存品のフォーマットにとらわれず、ターゲット層を意識して果肉をあしらいピンクとホワイトを基調とした。
ポーションの汎用性にも期待する。
「20年にはツイッターでポーションをアイスにかけるアレンジ投稿が約1.4万RT、ポーションと冷凍フルーツを組み合わせたアレンジが約1万RTと大きな話題になるなど牛乳で割る以外の方法で楽しまれているお客様がいる」とみている。
導入状況は上々で「当初の予定以上に採用が決定した。また、一部の店舗で先行発売したところ、SNSで味わい・パッケージともに多くのご好評をいただいている」という。
スティックミックスでは、「ネスカフェ ゴールドブレンド 大人のご褒美 ダルゴナコーヒー」と「ネスレ 大人のご褒美 ダルゴナ抹茶」でアイスカフェメニューを提案している。
「ダルゴナコーヒー」は昨年発売され、メディアとバイヤーの注目を集めたという。
「注目を集めた効果は絶大で、ふわふわ泡のダルゴナコーヒーがたった1分で簡単に作れることが今までミックス商品を購入していなかった方々にも受け入れた。その結果、新規購入者は競合商品の約4倍となり夏場のカテゴリーの活性化に貢献することができた」(飲料事業本部ソリュブルシステム&ホワイトカップビジネス部の都間友紀子氏)と振り返る。
同社調べによると、新規購入者の中でも20~30代の購入者が競合商品に比べて特に多く「若年層が初めて『ネスカフェ』商品を手に取るきっかけにもなったのではないかと考えている」。
アイス飲用を好む若年層の取り込みを強化すべく3月1日に新発売されたのが「ダルゴナ抹茶」となる。
同商品は、宇治抹茶を100%使用。「牛乳の風味に抹茶の繊細な味わいが負けてしまわないように宇治抹茶を100%使用し、抹茶の香りや風味をしっかり感じられるように牛乳の甘さとのベストバランスをとことん追求した」。
「ダルゴナ」シリーズの今年の反響については「当初想定よりも高い品揃えを実現することができた。お客様からも、増える在宅需要に対し、見た目にもおいしいカフェメニューを自宅で手軽に楽しめることや味わいに関して高い評価を得てSNSでの投稿も増加している」と説明する。