“完璧”なチューハイ 正体は新「氷結」 日々の閉塞感破る爽快なおいしさに キリンビール

「完璧なチューハイ」が、ついにベールを脱いだ。ブランド名やパッケージを伏せたティザー広告やサンプリングで、先月から期待感を煽りに煽ってきたキリンビールの新RTD。その正体は、新しくなった「氷結」だった。

リニューアル発売するのは「氷結」ブランドの主力フレーバー「キリン 氷結 シチリア産レモン」(350㎖/500㎖)。16日の「“完璧な新キリンチューハイ“お披露目発表会」で全貌が明かされた。

新「氷結」が追求したのは「爽快で、気持ちいいおいしさ」。コロナ下での生活変化から自宅での飲用機会が増えるRTD(缶チューハイ)には、閉塞感のある日々を明るく前向きに過ごせるフレッシュな味わいや爽快な飲み心地が求められていることが、同社の調べで分かったという。

開発にあたってはこうした消費者インサイトに真正面から向き合い、「凍結レモン製法」を新たに採用。収穫後のレモンを凍結し、非加熱でエキス分を抽出。レモンのみずみずしくクリアな味わいを引き立てた。パッケージ裏面には、味覚を訴求するコピーを表記している。

4月26日からは全国で100万本のサンプリングを実施。従来の「氷結」ブランドに対する先入観なく飲んでもらうため、ブランド名を伏せた「ミステリー缶」で配布した。ティザーCMでも謎に包まれた商品名不明の缶で、「完璧なチューハイ」を発売前から強く印象付けた。

商品名を明かさず行った消費者への試飲アンケートでは、「完璧なチューハイか」という質問に97%が「そう感じる」(「とても」「やや」含む)と回答したという。

「爽快で気持ちいいおいしさを期待されるカテゴリーに(RTDを)進化させてきたのは、氷結だという自負がある」と語るのはマーケティング部RTDカテゴリー戦略担当の松村孝弘マネージャー。

「アルコールが強い、人工的な味、中高年男性向け、といったそれまでのチューハイのイメージを覆し、驚くほどおいしいものを創る。そんな強い志のもと、品質とおいしさにこだわりぬき生まれた氷結が『完璧』なおいしさになった。すべてのお客様にきっとご満足いただけると考えている」。

発表会には、CMに出演する俳優の高橋一生さんも登場した。試飲した高橋さんは、感想を聞かれ「完璧」と一言。「爽快で、気持ちいいおいしさ」をアピールした。