原材料価格高騰の影響を受けやすいサンドイッチ セブン-イレブンは品質向上ともなう値上げで販売が上向く

 セブン-イレブン・ジャパンのサンドイッチの販売が値上げ後に上向いている。

 同社は3月2日、リニューアルとともに税抜価格で2~12%程度の値上げに踏み切り順次発売した。

 その結果、3月の販売状況は「低迷していたサンドイッチは販売が上向き、nanacoで検証するとリピート率も高まっている」(青山誠一取締役執行役員商品本部長兼物流管理本部長兼QC室管掌)という。

 これにはリニューアルによる品質向上を伴う値上げが奏功したとみている。
 「サンドイッチは調理がほとんどなくパンに様々なフィリング(具材)を挟むため、原材料コストの値上げの影響を受けやすい商品群。これに対しては品質を高めるリニューアルをできる限り行っていく」考えだ。

 今回のリニューアルでは、パン生地に使用する小麦粉から見直し食感に磨きをかけた。

 具材では、定番のたまごサラダは、玉子とマヨネーズの合わせ方を見直しよりなめらかで食べ進みのよい味わいに仕上げ、スライスチーズはチェダーチーズを見直すことでコクが増しよりまろやかにした。

 全体で販売が上向く中、今後はアイテムごとで浮上した課題に対応する。

 「トータルとしては今回上手くいったと考えているが、売れるべき商品がそんなに売れていないという単品の問題もある。また全国で上手くいったわけではなく、地域によっては、もう少し価格帯の安い商品を多めに用意したほうがよかったと反省もしている」とみている。