マルハニチロは、冷凍弁当「nosh」の製造・デリバリー事業を展開するナッシュ(大阪市、田中智也代表取締役社長)に出資した。
ナッシュは16年に設立。専属シェフ監修による「手軽でおいしく、健康的な食事」を自社で開発・製造し、インターネットを中心に販売。糖質・塩分を徹底管理した冷凍弁当のサブスクリプションサービスを展開し、生活習慣病の予防・改善や調理時間の短縮、ダイエットの負担軽減など幅広い層から支持を集めている。コロナ禍の巣ごもり需要とも相まって大きな飛躍を遂げており、サービス内容の向上、対象顧客層を広げることでさらなる需要拡大が見込まれるとしている。
マルハニチロは20年から水産物を皮切りに、畜肉、農産品など食材提供を通じてナッシュとの協業を進めてきた。今回の出資について、同社では「食材供給面での一層の関係強化はもとより両社の強みを融合し、さらなるサービス向上と新たな価値提供の可能性が広がる」と期待を寄せた。
また、インターネットマーケティングの領域において「豊富な技術とノウハウを有するナッシュとの協働も予定し、オープンイノベーションの観点からも新たなサービスの創造が期待できる」という。
マルハニチロでは「ナッシュとの協働により健康的な食を通じた社会全体の健康促進に寄与するとともに、次世代に向けた新しい価値の創造とより良い世界づくりに取り組んでいく」とした。