冷蔵エリア作業を「誰でもできる化」 負荷軽減へニチレイなど3社共同実験

ニチレイロジグループ本社、ロボティクス企業のTelexistence社(TX)、物流業のセンコー社は、TX独自のAIシステムを使った自動制御と、人による遠隔操作のハイブリッド制御ロボット技術を核とした物流オペレーション開発を目指し、TX製ロボットのニチレイロジグループ、センコーへの導入に向けた実証実験を開始した。

物流業では人手不足が慢性化し、今後もより深刻化するとも言われており、現場での負荷軽減が課題になっている。ニチレイロジグループは作業者の負荷軽減、現場作業の「誰でもできる化」を目的とした業務革新に注力。センコーも省人化・省力化機器の導入に積極的だ。

実験はニチレイロジグループ子会社のロジスティクス・ネットワーク東扇島物流センターで3月4日に実施。第一段階として冷蔵エリアでTX製遠隔操作ロボットがカゴ台車への混載積み付けを行った。今秋にはセンコー物流施設でも実験を行う予定だ。

今回の実験を通して、身体的負担が大きい冷蔵エリアでの作業などをロボットが代替することで労働環境の改善や生産性の向上に関する検証を実施。ニチレイロジグループは持続可能な物流の実現を期待し、またセンコーはワークライフバランスを図りながら時間や場所に限定されない働き方を提供することを目指すとしている。