大手コンビニ3社が北海道で共同配送 安定供給へ実証

セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの大手コンビニ3社は経済産業省の支援のもと、21日から27日までの1週間、各社の物流センターや店舗へのチェーン横断的な共同配送の実証実験を北海道札幌・函館エリアで行う。

安定的に商品を供給するための物流網の維持・構築が主目的で、フードマイレージの削減や運行トラック数の減少による二酸化炭素排出量の削減といったSDGsの視点も合わせて検証する。

共同配送の実験を北海道で実施するのは今回が初めて。一般的にコンビニの物流では、多くの在庫を持つ基幹センターと遠隔地にあるサテライトセンター間で商品の横持ち配送が行われている。

今回は、物流コストの削減とトラック配送の効率化による温室効果ガス排出量の削減に貢献する取り組みとして、セブン-イレブンとファミリーマート、セブン-イレブンとローソンの二つの組み合わせで札幌近郊の基幹センターから函館のサテライトセンターまでの横持ち配送の共同化の実証を行う。

物流効率があまり良くない遠隔地(過疎地域など)での店舗への商品配送の共同化の効果測定も行う。

今回は、ローソンとセブン-イレブンの組み合わせで函館から南西エリア7店舗を対象に共同配送を実施する(セブン-イレブン2店舗・ローソン5店舗)。

これは遠隔地・過疎地の店舗への配送効率の向上ほか、買い物困難者対応などが期待される実験となる。