子どもたちを救え

ロシアのフィギュアスケーターがドーピング疑惑に晒されている。15歳という年齢から自らの意志で摂取したとは考えられない。最近は児童虐待のニュースが取り上げられない日はなく、海外では年端もいかない少年兵や児童労働の話を聞く。

▼身勝手な大人の都合からこんなにも子どもたちが虐げられ、可能性が軽んじられ、尊厳が傷つけられる時代はなかったように思う。仮にあったとしても、そうしたことがなくなるよう文明が発達し人類は進歩してきたはずだ。

▼SDGsや脱炭素社会の実現が急激にクローズアップされてきた。いずれも持続可能な開発目標を掲げるが「SDGs・脱炭素のお悩みは○○社まで」というノリで乗る方も世間体を考えやってる感をアピールしておく感の取り組みが多く、「ひとつこれで金儲け」臭がしてならない。

▼SDGsには子どもに対するあらゆる形態の暴力の撤廃など子どもに関する多くの課題が含まれる一方、17の目標・169のターゲットには夢物語かと思われる項目もある。大人に翻弄される子どもたちを救うことが喫緊の課題ではないか。