沖縄黒糖の消費拡大へ 協同組合が初の試みでクラウドファンディング活用 支援金額に応じて6つのリターンを用意

 沖縄県黒砂糖協同組合は2月から、沖縄黒糖の消費拡大を目的とした「沖縄黒糖パクっとひとくちプロジェクト」をクラウドファンディングサイトのCANPFIREで展開している。

 クラウドファンディングにより新商品開発に関わる費用の支援を募るとともに、リターン(返礼品)の提供を通じて、かちわり黒糖をお茶受けなどとしてそのまま食べる文化を全国の消費者に広め、沖縄黒糖の消費拡大につなげるのが狙い。

 クラウドファンディングを活用した取組みは同協同組合として初めての試みとなる。

 クラウドファンディングは3月中旬まで実施する。

 支援金額に応じて6つのリターンのコースを用意。オリジナルのブランドステッカーや現在開発中の波照間島の黒糖新商品「ひとくち沖縄黒糖」、沖縄黒糖を生産している8島の黒糖を食べ比べできる「8島黒糖」などを提供する。

「8島黒糖」のセット - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「8島黒糖」のセット

 近年、沖縄県の離島は台風直撃被害が少なくさとうきびの豊作が続き、黒糖生産量は増加している。
一方、輸入黒糖や加工黒糖の伸長、コロナ禍における需要減少の影響により国内の沖縄黒糖消費量は減少しており、現在沖縄黒糖は在庫過剰ともいえる状態。

 離島の産業を維持し地域の人々の生活を支えるためにも、同プロジェクトによる沖縄黒糖の消費拡大に期待が寄せられている。