ローソンがゴーストレストラン参入 店内厨房を活用、全国1千店に導入へ

外食業界で近年拡大しているデリバリー特化業態「ゴーストレストラン」に、コンビニエンスストアも参入する。ローソンではデリバリー専用として新たに開発した商品を、店内の厨房で調理して届けるサービスの実証実験を「ローソン飯田橋三丁目店」(東京都千代田区)で開始した。

ウーバーイーツなどのアプリを通じて注文を受けた後に調理を行うことで、出来たての料理を提供する。通常は店内調理の弁当・惣菜「まちかど厨房」を作る厨房の空き時間を活用することで稼働率向上にもつながり、同社にとって一石二鳥だ。

スパイシーなチキンと野菜をご飯に載せたフードデリバリーの人気メニュー「NY飯!スタンダード」(税込1千290円+配送料)など。今後は外食チェーンのメニュー導入も計画しているといい、中華チェーン+カレーチェーンなどさまざまな組み合わせでエリアや個店ごとのニーズに対応。飲食店の少ない地域のレストラン代わりにもなるサービスを目指すとしている。

ラインアップを順次拡大しながら、8月末に関東100店、25年度に全国1千店への導入を目指す。