環境・健康・簡便で新価値提案

新型コロナ3年目。今年の春も一昨年、昨年に続き、コロナ禍の状況下で迎えることになる。食品業界では値上げとともに春の新商品・リニューアル品の出荷が本格化しつつある。メーカーの政策、特に商品政策を概観すると、いくつかのキーワードが見えてくる。

▼その一つは「環境」だ。「SDGs」という言葉が一般化しつつあり、生活者の環境に対する意識も高まっている。環境配慮型の容器・包装を使用する動きが確実に広がり、環境配慮が付加価値の一つになりつつある。

▼「健康」もキーワードの一つだ。健康ニーズはコロナ禍の影響でますます強まっている。健康・栄養素材を提案する動きに加え、低糖質、高たんぱく質を含め、健康的な食品や食事を提案する動きが広がっている。

▼「簡便」もキーワードの一つだ。コロナ禍が長期化し簡便ニーズがますます強まっている。家庭内調理でもフライパンを使った簡便調理に加え、電子レンジを使った簡便調理を提案する動きが広がっている。各市場で各キーワードに沿った価値を提案する商品の動向が注目される。