マルヤナギ小倉屋 27年ぶりの社長交代 柳本副社長が昇格

マルヤナギ小倉屋は1日、柳本勇治氏が同日付で代表取締役社長に就任したことを発表した。柳本一郎前社長は代表権のある会長に就いた。

勇治氏は一郎氏の弟で神戸市出身。1955年12月18日生まれの66歳。78年京都大法学部卒業後、同年豊田自動車工業入社。80年に小倉屋柳本(現・マルヤナギ小倉屋)に入社し、95年常務取締役、01年から代表取締役副社長。

一方、会長に就任した一郎氏は阪神大震災直後の95年2月から27年間社長を務めた。

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柳本勇治新社長のコメント

当社は170年以上の歴史を持つ昆布の老舗「小倉屋」ののれん分けによって1951年に創業した。以来70年、伝統の技を継承しつつ、未来志向の創造的な食の提案に取り組んできた。

近年、日本人の食物繊維摂取不足が問題となっているが、当社が長年取り扱ってきた昆布、豆、もち麦などの伝統的な食材のほとんどが食物繊維の優秀な供給源である。こうした食材の健康価値やおいしさを、次の世代にしっかりと伝えていくことの大切さを強く実感している。

SDGsへの社会的な要請を念頭に、日本の食と農と健康をめぐる課題に対し、微力ながらできるだけのことを実践していきたい。