沖縄黒糖、豊作とコロナによる販売減で在庫過去最大に 需要喚起へ黒島結菜さん・高原直泰さん・HYさんがアンバサダーに就任

 沖縄県黒砂糖協同組合の「沖縄黒糖アンバサダー」に、沖縄県出身の女優・黒島結菜さん、サッカー元日本代表の高原直泰さん(沖縄SV代表兼監督兼選手)、沖縄県を代表するアーティストのHYさんが就任し、このほど都内で就任イベントが開催された。

 沖縄黒糖は、沖縄県の8つの離島で生産されており、さとうきびの搾り汁をそのまま煮沸濃縮し加工しないで冷却する含蜜糖の代表的な製品。カリウム、カルシウム、鉄分などミネラル成分を豊富に含み、伝統的な沖縄家庭料理のほか、昨今はスイーツや飲料などで幅広く利用されている。

 ここ数年来のさとうきびの豊作により産糖量が増加し、新型コロナの影響で販売数量が減少する中で、沖縄黒糖の在庫が過去最大となるなど課題も抱えている。

 イベントに出席した黒島結菜さんは、沖縄県出身で4月から放送開始されるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で主演が決まっている。「沖縄黒糖は子どもの頃から身近なおやつ。撮影現場など身近にいる皆さんから沖縄黒糖の魅力を広めていければ」と抱負を語った。

左から高原直泰さん、黒島結菜さん、沖縄県黒砂糖協同組合・西村憲代表理事 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左から高原直泰さん、黒島結菜さん、沖縄県黒砂糖協同組合・西村憲代表理事

 また、高原直泰さんは、沖縄県に移住し2015年に沖縄SV社を創設、スポーツを通じた地域への貢献、課題解決に取り組んでいる。Jリーグチームに沖縄黒糖を提供するなど、すでに黒糖アンバサダー活動にも取り組んでおり、「沖縄黒糖はビタミンやミネラルが豊富に含まれており、疲労回復などアスリートの体づくりに優れている。メーカーとの商品開発も計画しており、今後沖縄黒糖をもっとPRしスポーツの面から課題解決の力になりたい」と意気込む。

 沖縄県黒砂糖協同組合では、今後もアンバサダー活動やプロモーションイベントを通じて沖縄黒糖の魅力情報を発信し、需要喚起の起爆剤としたい考えだ。

 西村代表理事は「近年の健康志向の中で沖縄黒糖の機能性が見直されている。沖縄黒糖の情報発信を幅広く行い、消費者の方々に沖縄黒糖を身近な甘味料としてご使用いただきたい」と期待を述べた。

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