片岡物産は、昨年9月に新発売した「バンホーテンの腸活ココア」の販売好調を受け、ココアブランド「バンホーテン」の定番商品に育成していく。
同商品は、水溶性食物繊維イヌリンと「バンホーテン」の「ピュア ココア」を配合した本格ココア。「腸内フローラを改善しお腹の調子を整える」をヘルスクレームに掲げる機能性表示食品。ココアがそもそも持つ健康価値に加えて、イヌリンや「お腹の調整を整える」機能がうまく合致した点が好調要因。
「商品名の分かりやすさもあって、働く女性を中心にご支持をいただいている。SNSでは効果を感じられたお客様から自主的な投稿も寄せられている」(片岡物産)という。
店頭での販売促進施策が高い確率で実を結ぶ点も従来のココア商品にはみられなかった動きとして商機を見いだす。
クロスMDで牛乳売場での大量陳列やチラシ掲載を行った売場では、販促期間、同商品の売上がコーヒーや紅茶を含めた嗜好品カテゴリー全体で上位に入り、成功事例が積み上がっている。
「ココアで販促できること自体が稀で、その上、結果に結びついていることから、非常にポテンシャルを感じている。『バンホーテン』の新たな柱として年間商材に育成していく」と意欲をのぞかせる。
この考えの下、春夏はアイス飲用の訴求を店頭とSNSを駆使して強化していく。なお、「バンホーテンの腸活ココア」で使用している原材料は「ピュア ココア」、砂糖、イヌリンのみ。
イヌリンは、ゴボウやタマネギなどに含まれる水溶性食物繊維の一種で、胃腸では消化されずそのまま大腸まで到達し、100%腸内細菌の栄養となり腸内細菌の活性化に役立つとされる。