4月の砂糖「15%減」の衝撃

4月の砂糖販売量が前年比で約15%減(精糖工業会調べ)という衝撃的な結果となった。前年4月に改元の5月10連休前の買い置きや在庫需要が膨らんだことで大きく伸びた(約9%)反動があるが「15%減」はそれなりにショックを与えるものだ。

▼コロナ禍で家庭用、業務用に明暗が分かれているが、基礎調味料の砂糖の場合は、市場構成比が業務用の約87%に対して家庭用は約13%と圧倒的な差がある。

▼業務用も直接的な外食向けばかりでなく市販用の飲料向けや菓子、調味料が含まれるので外食需要の落ち込みがストレートに伝わるものでもない。家庭用砂糖も一部は欠品ぎりぎりに売れており、恐らく家庭でお菓子作りや内食調理が増えた影響だろう。ただ、業務用が87%では全体を引き上げる牽引力はない。

▼問題はアフターコロナで需要が回復するのかということ。すでにさまざまな分析も出ているが、生活様式の変更で需給動向も変化する。砂糖業界も3月に大型統合&提携の発表があったばかり。コロナ禍が業界再編を加速する要因となるかもしれない。

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