東京オリ・パラ、普段通りの「おもてなし」を

令和2年を迎え、東京オリンピック・パラリンピックが、おおよそ7か月後に迫った。滝川クリステルさんの「おもてなし」プレゼンから約6年が経ち、いよいよ本番を迎える。

▼昨年10月までの訪日外国人は前年に比べて約3%増加。韓国客は減少したものの、引き続き安定増加を保ち、今年は昨年実績を超えることは間違いない。ラグビーW杯開催により、出場国を含む欧米豪の訪日客が増え、中国および東南アジアからの外客数も堅調だった。

▼海外対応の前哨戦となったラグビーW杯で、外国人選手が試合後に観客席に向かってお辞儀をしたり、帰り際にロッカーの掃除をするなどの行動がマスコミに称賛されたが、日本人が普段から行っている習慣は外国人には珍しいようだ。

▼東京グッドマナープロジェクト(TGMP)は、日本習慣である「定刻どおりの飛行機」や「あたりまえになった整列乗車」「銭湯のかけ湯」などを「TOKYO GOOD」に指定。「グッドマナーに誇りもってほしい」と指摘する。東京オリ・パラは日本の習慣をアピールするチャンスであり、「おもてなし」も特別なものでなくていいはずだ。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)