9 C
Tokyo
8.1 C
Osaka
2025 / 12 / 31 水曜日
ログイン
English
加工食品ハチミツイタリア有機ハチミツ「Mielizia(ミエリツィア)」 大阪・関西万博でトークセミナー ミツバチと生物多様性をテーマに

イタリア有機ハチミツ「Mielizia(ミエリツィア)」 大阪・関西万博でトークセミナー ミツバチと生物多様性をテーマに

日仏貿易はこのほど、EXPO大阪・関西万博2025イタリアパビリオン公式スポンサー「CONAPI/Mielizia」主催によるトークセッション型セミナーを開催した。

CONAPI(コナピ社)は、イタリア国内600の会員と約10万箱の蜂の巣箱を擁する世界最大の養蜂家協同組合。CONAPI社の有機ハチミツ「Mielizia(ミエリツィア)」は、イタリアを代表するハチミツ・ブランドとして親しまれており、日本では日仏貿易が輸入・販売を手掛けている。

このたび、イタリアを代表する養蜂家協同組合であるCONAPIの経営幹部が来日。ハナバチの送粉者利用のスペシャリストであり、環境保全型農業の普及に努める昆虫学者の光畑雅宏氏を迎え、「持続可能な未来のための不可欠なつながりとしての生物多様性と花粉媒介者(送粉者)」をテーマに、私たちの暮らしに深く関わり、必要不可欠な役割を担っているミツバチについてトークセッションを行った。

イタリアパビリオン屋上のビーホテル(蜂の巣箱)
イタリアパビリオン屋上のビーホテル(蜂の巣箱)

当日は、大阪・関西万博イタリア総代表マニオ・ヴァッターニ氏に続き、CONAPI社のMr.Giorgio Baracaniプレジンデントが生物多様性と環境保全に努め、自然の恵みを活かした蜂蜜や蜂産品をイタリアから世界の食卓に届けているCONAPIの取り組みを紹介した。

続いて、昆虫学者で作家のMr.Gianumberto Accinelli氏と光畑氏がトークセッション形式で、ミツバチが生態系に果たす役割を説明した。

光畑氏は「日本には約400種類もの花蜂が存在し、植物の受粉に重要な役割を果たしている。農業の現場において、人工授粉は重労働だが、蜂は受粉だけでなく、トマトや梨のおいしさや栄養成分にも左右することがわかってきた」と最新の研究成果を報告した。

そのうえで、「私どもが暮らす地球は、多くの生き物が複雑なジグソーパズルのように絡み合い、多様な生態系を構成している。生物多様性は気候風土に根付いた食文化の根源であり、豊かな自然を次の世代に受け継いでいかなれければならない」と強調した。

ミエリツィアの蜂蜜製品
ミエリツィアの蜂蜜製品

続いて、CONAPIのMrs.Nicoletta Maffiniゼネラルマネージャーが、「Mielizia」の有機ハチミツ製品のラインアップの中から、アカシア、オレンジ、イタリア産栗の3種類について、それぞれの蜜の風味の違いや、おすすめの食べ方を紹介した。

トークセッション後はイタリア館のルーフトップに移動し、チーズやワインとともに、Mieliziaの蜂蜜製品のティスティングを楽しんだ。

大阪・関西万博のイタリア館の屋上庭園には、CONAPI社の協賛でビーホテル(ミツバチの巣箱)が設置されており、生物多様性の重要性を広く発信した。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。