伊藤ハム米久HD 初フレーバーの次は初増量企画 間断なく企画投入で数量増へ

伊藤ハム米久ホールディングスは、ハム・ソーセージのさらなるシェアアップを目指し、伊藤ハムの主力ブランド「The GRANDアルトバイエルン」「朝のフレッシュ」の強化継続を図り、数量増への転換を目指す。

とくにアルトバイエルンでは現在、鬼滅の刃とのコラボ企画で開発した初のフレーバー商品が順調で、想定した若年層などの新規ユーザーを獲得している。コラボ終了後も新規ユーザーの購買継続を図るため人気フレーバーを継続させる他、アルトバイエルンでは初の増量企画を実施する。

ハム・ソー業界は畜肉原料の高騰などから約3年で7回の価格改定を実施しており、総じて各社金額ベースはプラスでも重量ベースで実績を割っている状況が続いている。そういった状況下、中嶋祐子常務マーケティング担当は数量の重要性について述べ、「数量は次の次の売上にもつながる。個々のブランド力を高め、1日3食の中で当社製品を食べてもらう機会を増やすことが重要」とし、数量増に向け「伸ばすべきカテゴリー・ブランドへの積極投資」「新規領域への拡大」の取り組みを引き続き強化していく。

アルトバイエルンは、現在展開中の鬼滅の刃コラボで100人当たり購入金額前年同月比が6月22%増、7月27%増と好調。現在3種類のフレーバー品を投入しているが、その中から特に好評の2品「肉肉味」「旨辛味」をレギュラー品として継続販売する。

また、8月末までの鬼滅コラボの後は、間を置かず10%増量企画を実施する。対象商品は主力の2Pバンドル品だけでなく中袋~大袋まで実施し、新規ユーザーの継続購買を促す。

一方、米久では25年12月に創業60周年を迎えることから、プレミアムソーセージ「米久60周年記念、ソーセージおじさんの今日だけ贅沢ウインナー」を11月下旬から12月末まで数量限定で販売する。全従業員から募集し、全従業員が投票して決めた商品。ポークをベースに牛肉・牛脂を配合した特別感あるプレミアムソーセージとし、地元や得意先含めてキャンペーンなどを展開していく。