アイディック フルカテゴリーで提案 得意先利益拡大に貢献へ

大阪屋ショップグループで卸部門を担うアイディックは7月9日、恒例の秋冬期新商品商談会を開催し、惣菜や海産、精肉、青果にドライ、日配、非食品など全カテゴリーで提案を行った。生鮮4品を加えたフルカテゴリーの提案会は全国的に珍しく、グループの大阪屋ショップの関係者だけでなく、卸先の北陸や東海地区のスーパーなどから700人以上が参加した。

会場は、「人気の商品と売れる売場で大きく稼ぐ」をテーマに、「得意先の売上、利益拡大に貢献」(同社)する提案を各カテゴリーで行った。

惣菜は、年間50品以上を開発しており、会場ではスーパーの売場を想定して提案した。秋冬新商品では、「食卓工房 まるごと豆腐の肉豆腐」を提案。豆腐の大きさは既存品の倍となる一丁まるごと入れることで、購入時のインパクト、喫食時の満足感などを高め、さらなる販売量の拡大を目指していく。

また、寿司を引き続き強化していく中で、これまでは惣菜部門の寿司、海産部門の生ネタの寿司をそれぞれで展開していたが、今後は寿司部門を新設し、「生の価値にさらにこだわり、価値訴求による差別化で売上拡大を図る」(同)。

また、富山は強みの海産品に比べ、青果市場の規模が小さい実情もある。そこで、大阪屋ショップは23年から愛知や岐阜に出店している利点として、その帰り便に愛知や岐阜の野菜を積んで北陸の店舗に供給する産地直送企画の取り組みを25年5月から実施しており、その紹介も行った。

その他、今後はグロサリー全般でPBを強化するに当たり、新たにブランド化し展開していく考えを示した。