ヤオコー松戸古ヶ崎店が6月26日、開店した。同社にとっては千葉県内34店舗目で、合計197店舗になる。
メーンの客層は40代のヤングファミリーで共働き世帯。流行やコスパに敏感な人たちが多い層だ。買い物時間は夕方が中心で、即食商品や簡便志向のメニューに対するニーズを予想。それに続くのが50代のミドル層。買い物時間は比較的自由で、安さだけでなく、おいしさやブランドなどのこだわりがある人たちだ。同社ではこうした層に対して試食や対面販売を通じて商品の良さをアピールする考え。
精肉部門では、近隣の自社店舗の傾向から豚肉に注力。国産の三元豚をメーンとするほか、夕市の取り組みとしてローストビーフなどの試食販売を通じてライブ感を演出。また即食ニーズに対応すべくミートデリカを充実させた。期間限定で平台によるおつまみバイキングも展開する。
鮮魚は近海魚・切り身を中心に旬を打ち出し、鮮度感のある売場でその時期一番のおいしさを提供。デリカは北海道産あずきを使用した「粒あんおはぎ」のほか、インストア調理で米飯類にも注力。夕食ニーズに合わせて午後は温惣菜を中心に提案する。「二層仕立てのメンチカツ」「鉄板巻き上げ厚焼き玉子かつサンド」なども販売。できたて・焼きたての商品を試食販売を通じて提案する。

寿司は時間帯のニーズと平日・週末のシーンに合わせた商品を展開。ランチニーズには「シン花寿司」などを、夕食にはこだわった握り寿司を提供し、週末はファミリーパックにも対応する。インストアベーカリーではランチ向けを強化。「北海道小麦のカレーパン」「ピザ・ビアンカ」「お好み焼きパン」などを用意した。
日配はヤング層に向けてクリームチーズを展開。生鮮食品やお酒に合わせたメニュー提案も。練り物を強化したほか、季節のこだわり商品や高たんぱく商品なども揃えた。ドライではたれを強化。肉や魚と合わせたメニュー提案を進めている。ほかにもナッツを豊富に品揃えし、お酒の種類とともに食べ合わせを提案。酒類は日本酒の品揃えを意図的に強くした。
敷地面積は8264㎡、延べ床面積2940㎡、店舗面積1840㎡。県道5号線(流山街道)沿いのロケーションで、JR常磐線の北松戸駅から西に約1.4㎞、JR常磐線、京成松戸線の松戸駅から北西に約1.7㎞の距離に位置している。商圏人口は1㎞県内に2万2000人(1万1000世帯)、2㎞圏内に9万4000人(4万8000世帯)、3㎞圏内に21万1000人(10万7000世帯)。出店地周辺は一戸建てと低層共同住宅が多い。
従業員は正社員18人、パートナー・ヘルパー・アルバイト110人。初年度の売上は18億円を予定している。構成比は生鮮食品36%、グロサリー47%、デリカ17%を見込んでおり、SKUは生鮮が970、グロサリーが1万3990、デリカが330の計1万5290。レジはセミセルフが3レーン・精算機6台、フルセルフが8台。イートインは14席を設けた。