森永製菓の「inゼリーエネルギー ブドウ糖」(ブドウ糖)が冬場に大きく伸長し、冬場の販売規模が夏場の販売規模に匹敵し異彩を放っていることが明らかになった。
通常、ゼリー飲料の最需要期は夏場で、冬場には需要が一服するとされる。
5月27日、取材に応じたマーケティング本部健康マーケティング部ゼリーカテゴリーの寺内理恵氏は「『ブドウ糖』の人気をきっかけに、ゼリー飲料が冬でも売れるトレンドが生まれつつあると考えている」と語る。
「ブドウ糖」は、「考えるためのエネルギー補給」を謳うゼリー飲料。2024年1月にSNSで話題となり、高校生を中心に一気に需要が高まった。
昨冬も需要増が続き、2024年12月から25年1月の「ブドウ糖」の販売数量は、最盛期である24年7月から8月の販売数量に匹敵するほどに拡大した。
前期(3月期)は24年1月の話題化の反動が大きく、年間販売数量は前々期の実績を割ったものの、「23年3月期と比較すると100%を超えており、順調に伸びている」。
継続して高い需要をキープしており、今期に入ってからも好調が続いている。
現在では、学生以外のユーザーも増えているという。
「ラムネ味で飲みやすいという理由で飲んでいただいている20代の男性の方もみられる。恐らく、集中したいシーンで『ブドウ糖』を買っていただき、味を気に入られてリピートしているのではないか」と分析する。
