「国分フレッシュ・フードトランス」発足 川上からの「求」を解決する低温サプライチェーン構築へ

国分グループは5月1日で国分フードクリエイトと国分フレッシュリンクを統合し「国分フレッシュ・フードトランス」を発足した。新会社の社長に就任した山崎佳介・国分グループ本社取締役常務執行役員は方針説明会で次のように語った。

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国分グループでは2050年のあるべき姿を見据えた「低温事業マスタープラン2030」を策定した。食料安全保障と人口動態の変化というわが国の社会環境変化を捉え、ビジョンとして「生産から 生活者へ 無駄なく、工夫して。 ―日本の笑顔を 創り続けよう―。」を掲げた。

この方針のもと、5月1日付で国分フードクリエイトと国分フレッシュリンクが統合し、国分フレッシュ・フードトランスが発足した。新会社は「低温事業マスタープラン2030」を推進する中核事業会社として、低温と生鮮事業を融合し、川上の事業領域拡大を推進する。

国分フレッシュ・フードトランスの事業規模は統合前2社の合算で売上高1013億円(前年比1.8%増)。カテゴリー別売上高構成比(24年度)は国分フードクリエイト(チルド34%、冷食13%、冷菓18%、デリカ32%、その他3%)。国分フレッシュリンク(青果74%、水産26%)。

25年度は2026年から本格的な実行フェーズに入る「低温事業マスタープラン2030」の戦略を具体的に戦術化する重要な年となる。サプライチェーン全体を俯瞰し、社会が抱える様々な「求」をメーカーと一緒に解決しながら検証を重ね、川上からの「求」を解決するサプライチェーンの構築を目指す。

漁業者や水産加工メーカーとの取り組みや、干し芋の端材を活用したデリカ原料や酪農の新たな需要創造など、川上からの「求」を解決する様々な取り組みがスタートしている。ワンチームプラットフォームを創造し、未来につながる新たな価値創造に取り組む。

株式会社アピ 植物性素材