味の素社は、物価上昇により家計負担が増し、4月からの新生活で生活面でも〝限界〟を迎えている中、家計を賢くやりくりする節約ニーズの高まりを受け、オイスターソースを麵に和える「限界麺」を提案。それを提供する店舗「Cook Doオイスターソース限界麺」を23日から6日間、渋谷に期間限定でオープンしている。
「物価高騰、お米の値上がり、4月の新生活スタートに伴う慌ただしさなど、日々の生活が新しく変わる中、生活面でも〝限界″を迎えているこの時期を踏まえ、オイスターソースの工夫により、食卓を楽しむことができる限界麺を提案する」(食品事業本部コンシューマーフーズ事業部ソースグループの田中宏樹グループ長)と言う。

「Cook Doオイスターソース」(110g/200g)は、こだわりの2種類のオイスタ―エキスを使い、独自製法により、コク深くまろやかな味わい、程よいトロミで素材になじみやすく、主に炒め物や中華メニューに使われてきた。拡大基調で推移しているオイスターソース市場(約80億円)だが、購入者は約2割に過ぎず、今までは野菜炒めや中華メニューにしか使われていなかった。味の素は中華系以外の様々な料理にも使える汎用性を訴求。昨年夏には「そうめんとの相性も抜群」と、オイスターソースを使った和え麺「混沌(カオス)そうめん」を紹介。冬には「闇鍋」をヒントに怪しい「闇おでん」として、おでんとの組み合わせを提案。2つの取組みはSNS等を含め、主婦や若年層から大きな反響があった。

今回は物価高やお米の高騰、新生活のタイミングで麵に着目し、家計を賢くやりくりする節約術へのニーズが高まりを受けて、オイスターソースをベースとした調味料と麺を和えるだけでやみつきになる「限界麺」を開発。店舗では中華麺とうどん、パスタの3 種を用意し、「Cook Doオイスターソース」をかける「限界麺」を6日間、1皿50円(税込)で提供している。店内ではひき肉、卵黄、小松菜の有料トッピングや、卓上にある調味料などを使ってカスタマイズすることができる。安価なのに、やみつきになるおいしさ、色々な麺との相性が良いことなどを訴求する。
田中グループ長は、「今後もオイスターソースが伸びるポテンシャルは十分ある。当社はシェアNo.1(36%)であり、昨年度は汎用メニューの提案など様々な仕掛けにより、売上は前年比2桁増となり、認知率も上がった。8~9割は野菜炒めに使われていた中、レタスにかける頻度が上がるなど、中華からの脱皮も徐々に進んだ。取扱い店が増え(扱い率店率60~70%)、店頭回転も堅調だ。25年度も継続的に施策を実施。店頭サンプリングやPOPなども検討する」と語っている。
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