千葉県・津田沼の商業施設モリシア津田沼店が3月30日で閉店した。前身のサンペデックから数えて通算46年の歴史に幕を下ろした。数年前から地元津田沼駅周辺は大型スーパーの閉店が相次いでいる。23年2月津田沼パルコ、24年9月イトーヨーカドー津田沼店、そして今年3月のモリシア津田沼店。
▼かつて津田沼駅周辺はダイエー、イトーヨーカドー、西友、パルコ、丸井、高島屋がひしめく全国屈指のスーパー激戦区となり、津田沼流通戦争と呼ばれた。サンペデック(北口)とパルコ(南口)をつなぐ歩道橋は「明日に架ける橋」と言われ、流通激戦区の象徴とされた。高島屋が撤退(88年)後、ダイエー系のエキゾチックタウンと連携し、ダイエー日本一の売上高を誇った時期もあった。
▼客足はイオンやベルク、ベイシアなどに引き継がれる一方で、旧店舗では刻々と解体工事が進み、数年後にはタワーマンションや文化ホールの建設も計画されている。
▼モリシアの閉店は、津田沼変遷の終わりを告げる出来事であると同時に、自分自身の生活と共に歩んできた街並みの変化をみると、感慨深いものがある。
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