UCC上島珈琲は4月7日、世界初の缶コーヒーとして1969年に発売した「UCCコーヒーミルク入り 缶250g」を、発売当時の味わい・パッケージデザインをアレンジ・再現した復刻缶として数量限定で発売した。
販売チャネルはコンビニ、量販店、オンラインストアなど。3日に神戸市のUCCコーヒー博物館で発表した。
同品は69年の発売以来、累計160億本を販売しているロングセラー商品で、時代とともに変化する嗜好に合わせて味および缶デザインをリニューアルしており、現在は2019年から発売している10代目となっている。
今回の復刻缶は、69年から8年間発売した初代のレシピを参考に、昔ながらのしっかりとした甘さ・コーヒー感ある味わいに仕上げており、パッケージデザインも再現した。価格は税別125円。
69年の発売時はまったく売れなかったとのことだが、翌年の70年の大阪万博で爆発的にヒットし、いつでもどこでも手軽に飲める缶コーヒーは、新しい飲用スタイルとして日本中に広まった経緯がある。
また同商品は、発売当初から一貫して茶色・白色・赤色の3色を使用し、「三色缶」の愛称で親しまれていることから、商品名の記載がなくてもこの3色の組み合わせのみで「UCCミルクコーヒー」を想起させる高い識別性があると特許庁に認められ、商標では最も取得が難しいとされる「色彩のみからなる商標」に食品業界で初めて登録されている。
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