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カクヤス 廃食用油の回収サービス強化 自社配送網を活用、SAFに再資源化

首都圏を中心に酒類等の販売・デリバリーを手掛けるカクヤス(本社・東京都北区)は飲食店や家庭の使用済食用油(廃食油)の回収サービスを広げる。回収した廃食油は、持続可能な航空燃料(SAF)等の原料として活用する。

廃棄物関連のコンサルティングサービスを展開するイーコス、廃食用油の収集・再資源化に取り組むレボ・インターナショナルと共同で、廃食用油をSAFやバイオディーゼル燃料に再資源化するスキームを構築した。

カクヤスでは24年6月から廃食用油の回収サービスを開始。今年2月までの9か月で飲食店や家庭から廃食用油約92tを回収。500㎖PETボトル換算で4442本、一斗缶8094本を集め、バイオ燃料等の原料として活用した。

飲食店や家庭から出る廃食用油の回収は、カクヤスが強みとする自社配送による2WAYサービスを活用する。飲食店向けは、カクヤスで注文した商品の配送時に、斗缶もしくはペットボトルに入れた廃食用油を有償で回収。家庭からの引き取りは、電話連絡のうえ、店頭での商品購入と引き換えで回収する。

廃食油の買取価格は一斗缶110円、PETボトル(500㎖以上)一律3円で、カクヤスで購入した商品代金から差し引く仕組み。対象エリアは、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・福岡・長崎の一部で、カクヤスの配達エリア内。回収する廃食用油は液体油で、ラードなどの固形脂は対象外。

カクヤスでは、サステナビリティの一環として廃食油の回収サービスを広げるとともに、飲食店や一般消費者の新規顧客獲得につなげる。

カクヤスグループ経営戦略部サステナビリティ推進課の五十川里子課長は「カクヤスではビール1本から商品をお届けし、空瓶の回収など、自社物流による2WAYサービスを展開している。当社ならではの仕組みを活用して、廃食油の資源循環の取り組みを広げていきたい」と語った。

昨年6月から廃食油の回収サービスを開始、飲食店からの回収が約8割を占める。飲食店からは「従来2週間に1回程度だった廃食用油の回収が毎日回収してくれて助かる」「商品注文時に依頼するので便利」などの声が寄せられているという。

また、カクヤスの業務用斗缶の販売数は累計8万缶を突破。廃食用油の回収とあわせて提案することで、食用油の販売も伸びており、3月からは新たに飲食店向けの1350gボトルのサラダ油の販売も開始した。

家庭からの回収は受付間口が限られていることもあり今後の認知拡大が課題だが、「一般消費者への訴求やECサイトの活用も進めながら広げていく」構え。業務用を中心とする事業系は飼料原料への活用など既存ルートが確立しているが、家庭から出る廃食用油(約10万t/年)はほとんど廃棄されているのが現状で、「再資源化に貢献したい」と強調する。

なお、カクヤスが回収した廃食用油は、レボ・インターナショナルが引き取り、SAFやバイオ燃料の原料油脂として活用する。レボ社は国内最大規模の能力を誇るバイオ燃料工場(3万ℓ/日量)に続き、2月には同規模のバイオ燃料プラントとSAF製造プラント(600リットル/日)が稼働を開始。同社の担当者はカクヤスとの取り組みについて、「飲食店や家庭からの廃食用油を広く効率的に回収できる仕組み」と期待を寄せた。

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