東海農政局は3月13日、愛知県春日井市の中部大学と包括的連携協力に関する協定を締結。東海農政局の秋葉一彦局長と中部大学の竹内芳美学長が協定書にサインし、今後の連携強化を誓った。
中部大学では、応用生物学部で生命、食、環境のエキスパート育成に取り組み、リスク予防管理士の資格取得を推進。東海農政局から講師を招くなど15年から連携が続いてきた。さらに、24年4月には「サボテン・多肉植物研究センター」を新設。食用サボテン加工品や天然色素としての活用法、機能性素材への活用を目指して研究を進めている。
式典で秋葉局長は「協定の締結で、これまで以上に強固な形で連携を続けていく」と話し、竹内学長は「食の安全や社会貢献できる人材の育成に役立てていきたい」とあいさつした。
続く記念発表会では、農林水産省が昨年実施した「第1回みどり戦略学生チャレンジ」でチャレンジ賞を受賞した4年生の山田翔太さんが登壇し、「ブラン入り小麦の用途開発」について研究成果を報告した。さらに来年度に向けて、3年生の学生たちが「ウチワサボテンの食品加工」「国産大麦の用途開発」など取り組む研究テーマについて発表。
今後は、東海農政局の調整官などがチューターとしてそれぞれの研究に対しサポートをしていく。
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