17.9 C
Tokyo
14 C
Osaka
2025 / 12 / 21 日曜日
ログイン
English
飲料系酒類「ジャパニーズウイスキー」新たにロゴ制定 業界自主基準の実効性アップ、世界へ発信強化

「ジャパニーズウイスキー」新たにロゴ制定 業界自主基準の実効性アップ、世界へ発信強化

日本洋酒酒造組合は、ジャパニーズウイスキーのロゴマークを制定した。

21年2月に制定した自主基準「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」の実効性を高めるため。

組合加盟企業が自主基準を満たす製品にロゴマークをつけることで、国内外でジャパニーズウイスキーの認知度を高め、消費者がジャパニーズウイスキーを識別しやすくする。

ロゴマークは、ウイスキー樽鏡板の中央に「JW」、その周囲に「JAPANESE WHISKY」と、日本洋酒酒造組合を表す「JSLMA」を配した。すでに日本では特許庁へ商標登録を出願。今後、海外での手続きも進めるとしている。

また組合では自主基準の法制化に向け、酒類業組合法に基づく「地理的表示(GI)の指定」を目指すとともに、「製法品質表示基準」については国税庁と検討を進める方針だ。

昨年4月からジャパニーズウイスキーの定義が施行された後も、とくに海外ではその認知度が十分とはいえず、遵守状況は満足のいくレベルには達していないのが現実だという。今年は大阪・関西万博で行われるセレモニーで提供されるなど世界への発信機運が高まっているのを機に、ロゴの導入を決めた。

3月27日の会見で同組合の荒井智男専務理事は「『ジャパニーズウイスキー』と表示していても、自主基準に合致していない製品が存在するのも事実。根拠ある仕組みを作り消費者の選択に資することが、最終的に輸出の拡大にもつながる」との考えを表明。

塚原大輔理事長は「輸出拡大には、品質が重要。ジャパニーズウイスキーへの評価が高まっている背景には、品質でスコッチ、バーボンに肩を並べていると世界に評価されていることが大きい。品質への信頼性を高めることが結果的に輸出拡大につながる。バーボンに伍するブランドになるために、(自主基準の)実効性を強化したい」と述べた。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。