「一平ちゃん夜店の焼そば」30周年 ヒットの裏に挑戦の歴史 「蒲焼のたれ味」復活へ

明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば」が2月20日に発売30周年を迎えた。

木所敬雄執行役員マーケティング本部長は「あまたあるカップ焼そばの中で最大の差別化ポイントは『からしマヨネーズ』だ。麺、ソースにもこだわって商品改良を続けており、今期販売も二ケタ増と絶好調」とアピールする。

2025年は「マヨわずいこーぜ!」を合言葉に、仲野太賀さん出演のテレビCMをはじめ、「クセがつよい一平ちゃん復活総選挙」で1位に選ばれた「蒲焼のたれ味」を発売予定など、様々な施策でアニバーサリーイヤーを盛り上げる。

同日に30周年記念発表会を都内で行った。開発を担当するマーケティング本部の石田晃三第三グループブランドマネージャーは「『一平ちゃん』は新しいことに挑戦するDNAを持っている」と話す。

約30年前、焼そばを食べた原体験の一つであるお祭りの屋台をイメージして開発がスタート。最大の特長となっている「からしマヨネーズ」は、開発担当者が試行錯誤を重ねる中、大阪で出会ったお好み焼とマヨネーズの組み合わせにヒントを得て完成にこぎ着けた。1995年2月20日に発売され、若者を中心に瞬く間に大きな支持を得た。

その後も様々な進化を続けたが、2010年8月に「マヨビームノズル搭載」にブラッシュアップ。マヨネーズを細くきれいにかけられるという独自価値を確立した。

これまでにシリーズで250品以上(再販など含む)を投入してきたことも特筆される。

現在の定番商品に育った「塩だれ味」(06年)、「明太子味」(12年)をはじめ「チョコソース」(16年)や「ショートケーキ味」(同)などの変わり種が話題になったことも記憶に新しい。

25年1~2月にかけて、公式Xアカウントで「クセがつよい一平ちゃん復活総選挙」を実施した。5品エントリーした中から1位に支持されたフレーバーを再発売するもの。

発表会の席上、仲野さんが選挙の順位を予想。その結果、見事に1位「蒲焼のたれ味」、2位「コーンポタージュ味」、3位「チョコソース」を完全的中させ、ステージ上で「鳥肌が立った」と大興奮。「これで胸を張ってアニバーサリーイヤーを一緒に盛り上げていける」と話し、「これから先も40年、50年と愛され続ける商品に育って欲しい」とメッセージを送った。

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