「流水麺」サラダめん提案 端境期の販売強化に挑む シマダヤ春夏商品

シマダヤは、家庭用チルド麺で最需要期の盛夏のみならず端境期の販売強化に挑む。2025年春夏シーズンは、主力の「流水麺」ブランドで簡便性を生かした“サラダめん”をレシピ紹介や店頭販促で訴求するほか、若年層をターゲットにした新ブランド「濃厚界隈」でインパクト抜群の冷しラーメンとまぜそばを投入、市場活性化を目指す。

若年層ターゲットに新ブランド「濃厚界隈」

2月5日に春夏商品発表会を開催。岡田賢二社長は「今期は中期経営計画『Change95』の初年度にあたり、家庭用チルド麺は収益改善と下期の販売底上げ、業務用冷凍麺は売上の再拡大と生産キャパシティの増強に取り組んでいる。組織としては家庭用・業務用の事業本部制を導入したことで従来よりも社員主体の自律型・自走型の体制に変革できつつある。25年春夏商品は価値の向上に集中した。当社の強みである品質とブランドに磨きをかけていく」などと語った。なお冷凍麺は26年の稼働を目指しシマダヤ関東前橋工場の隣接地に新ラインを建設予定。

今春夏の家庭用チルド麺は地球温暖化に伴う季節感の変化、簡便性・時短ニーズへの再注目、コアユーザーの高齢化をポイントに開発し特に端境期の需要を底上げする。

「『流水麺』冷し中華 醤油味 2食」
「『流水麺』冷し中華 醤油味 2食」

「流水麺」は新たな食べ方提案として“サラダめん”を訴求し、涼味に限らず年間を通じた喫食機会を喚起していく。「そば」「うどん」「そうめん」などシリーズ全品のパッケージ裏面に二次元コードを入れ、カットサラダ等を使った簡便なアレンジレシピを紹介する。「冷し中華」2品(醤油味・ごまだれ味)は表面のシズルを“サラダめん”に変更してアピール。店頭ではドレッシングや具材などの食品メーカーとコラボ販促も展開して盛り上げる。

「鉄板麺」は新フレーバー2品を投入。若年層向けの「辛旨 塩にんにく味」はにんにくと唐辛子を合わせたソース、シニア層向けの「濃厚 コク旨醤油味」はオイスターソースをきかせたコクのある味わいが特長。今季より賞味期間を21日間から24日間に延長した。

「町中華」ブランドはごはん・お酒がすすむ夕食にもぴったりのメニューを追求。「ど辛台湾焼そば」はニンニクのパンチがクセになるソースで添付の刻み唐辛子でインパクトが増す。既存品を同ブランドに組み込む形で「焼ビーフン オイスターソース味」を発売。

若年層をターゲットに新ブランド「濃厚界隈」を立ち上げる。3種の豚原料を使用した濃厚スープの「豚豚豚醤油冷しラーメン」、3種類の鶏原料を使用した旨みと香りが特徴の「鶏鶏鶏白湯まぜそば」の2品を投入し、新規顧客の獲得を目指す。

業務用冷凍麺は人手不足への対応強化と国産原料使用による高付加価値化をテーマに開発。

「信州産抜き身 石臼挽きそば粉ブレンド 信州そば」
「信州産抜き身 石臼挽きそば粉ブレンド 信州そば」

一部終売していた「α麺」の供給体制を整え、新たに「流水α麺」と銘打ち「讃岐うどん(国産小麦粉使用)」などを商品化。流水解凍後も良好な食感を長時間キープできるため、総菜ユーザー等における調理回数低減など人手不足対策に貢献できる。

「信州産抜き実 石臼挽きそば粉ブレンド 信州そば=写真」は、原料から製法まで最高品質にこだわった逸品。熱がこもりにくい蟻巣石の小型石臼を使い、信州産丸抜き実を低速で粗挽きすることで、そば本来の甘味や風味を引き出した。そば粉のうち「信州産抜き実石臼挽きそば粉」は50%使用。

株式会社アピ 植物性素材