人の熱量と信頼

フードサービス協会の外食産業市場動向調査の24年は、価格改定とインバウンド効果等で売上は3年連続前年超え。遅れていたパブレストラン・居酒屋も5.5%増と、第4四半期で前年を上回り始め「下げ止まり傾向がみられた」とした。

▼回復軌道に乗った外食産業の社長に好調の要因を聞くと、コロナ禍の厳しい時に「人を切らなかったこと」と胸を張る。一方、コロナ禍でやむなく希望退職を募った外食や卸は、回復軌道に乗り遅れていると聞く。

▼大阪外食産業協会は、飲食店の良さは「人にあり、人の熱量やコミュニケーション」とする。消費者が店舗を選ぶとき、あの人がいるからあの店に行こうというのはあるという。これは全産業に言えることなのだと思う。

▼先週、ホンダと日産の経営統合協議打ち切りが話題になった。日産は以前も厳しい時に仏企業から招いた社長が大リストラを実施。その時の人材流出が今の事態につながっているのでは、とふと思った。ちなみに私は、車は地元の信頼する小さな販売店で購入する。その人がいるからその店で買うのだ。

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