16.1 C
Tokyo
14.3 C
Osaka
2025 / 12 / 08 月曜日
ログイン
English
加工食品菓子カンロ、売上高と利益が過去最高更新 「ピュレグミ」「カンデミーナグミ」「金のミルクキャンディ」の販売増が利益押し上げる

カンロ、売上高と利益が過去最高更新 「ピュレグミ」「カンデミーナグミ」「金のミルクキャンディ」の販売増が利益押し上げる

 カンロは2月7日、前期(12月期)業績を発表し、売上高と全段階利益で過去最高を更新したことを明らかにした。

 前期業績は、売上高9.5%増の317億7800万円、営業利益26.4%増の42億8400万円、経常利益25.7%増の43億1500万円、当期純利益32.4%増の32億6000万円を記録した。

 原材料価格高騰や製造諸経費増加に見舞われる一方、販売増による限界利益の増加や価格改定効果、SKUの絞り込みといった生産の効率化などにより約9億円の営業増益を達成した。

 前期限界利益は約15億円の増加となった。

 価格改定効果について、この日発表会に臨んだ阿部一博取締役常務執行役員CFOは「増収額の約4分の1のインパクトがあり、そのまま利益の押し上げ効果となっている」と語る。

 販売増には「ピュレグミ」「カンデミーナグミ」「金のミルクキャンディ」「健康のど飴」など各ブランドの好調が貢献した。

 グミカテゴリの前期売上高の伸長率は14.5%。「特に『ピュレグミプレミアム』が非常に伸びた」という。成長サブカテゴリのハードグミ市場が競争激化する中、「カンデミーナグミ」も堅調となった。

 飴カテゴリの前期売上高の伸長率は5.1%。グルメカテゴリの飴市場が伸び悩む中、「金のミルクキャンディ」が価格改定(2月実施)とTVCM(3月と12月に放映)による押し上げ効果が伸長した。
 健康志向の高まりで「ノンシュガー」と「健康のど飴」も伸びをみせた。

 インテージSRI+によると、飴・グミ・錠菓などのカテゴリで構成されるキャンディ市場は、昨年1-12月、全カテゴリで拡大して13.6%増3501億円。
 主な内訳は、飴が11.1%増の1236億円、グミが17.1%増の1138億円、錠菓・清涼菓子が17.5%の619億円。グミは昨年で1000億円の大台を突破した。

 国内キャンディ市場でカンロのシェアは12.1%となり5年連続でシェアナンバー1の地位を維持する。カテゴリ別シェアは飴が19.4%でシェアトップ、グミが15.9%でシェア2番手となる。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。