様々な商品・サービス分野で続く値上げの動きは外食・中食・内食の需要に影響を及ぼす。その中で引き続き外食・中食需要が好調な動きを示す一方で、生活防衛意識が高まり今後は内食需要も堅調な動きを示すとの見方がある。その環境変化への対応も課題の一つだ。
▼その内食分野。様々なニーズが顕在化する。健康ニーズや簡便ニーズが安定し、節約ニーズが高まる一方、こだわりニーズも存在する。さらに高まる公算が大きいのは経済性を重視する節約ニーズだ。
▼節約ニーズが高まり、家庭内調理も増える可能性がある。ただ、懸念されるのが食材価格、特に野菜価格の動向だ。農林水産省の食品価格動向調査(野菜)によると、1月27日の週の調査対象8品目の価格は平年比で118%~274%だった。
▼野菜高は内食メニューに影響を及ぼす。野菜をたくさん使うメニューは作りにくい。逆に需要が増えているのは安価な材料で簡単に作れるメニューだ。環境変化に伴い、どんなメニューの需要が増えるか。これを見極めるのも環境変化への対応の一つだ。
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