J-オイルミルズはこのほど、「食用油(家庭用製品)の購入基準に関する意識調査」の概要を公表した。
それによると、環境配慮の食用油の容器を「価格が高くても希望する」もしくは「同じであれば希望する」が8割以上を占め、日常使いする食用油にもサステナブルな要素を求めている傾向が明らかとなった。
また、家庭で食用油を扱う上で、最も負担に感じることは「食用油の油ハネ(飛び散り)」が72%でトップ、次いで「食用油の廃棄処理」が59%。「食用油の油ハネ」の負担を男女で比較すると、女性が81.2%、男性が59.2%と20ポイント以上の開きがあり、女性は20~50代のほぼすべての年代で「食用油の油ハネ」が全体平均に対し5~10ポイント以上上回り、負担に感じていることが分かった。
食用油の正しい捨て方に対する問いでは、「知っている」50.6%、「どちらともいえない」25.6%、「知らない」23.8%。食用油の処分方法(複数回答)では「使用済み油を紙や布に吸わせる」が65%でトップ。次いで、「使用済み油を固める凝固剤を使用する」54.3%。「自治体やスーパー、学校等で実施する廃食用回収に出す」は15%で、廃食油の回収について知られるようになってきた。一方で、「使用済みの油をキッチンの排水口に流す」が6%と、推奨されない方法での処分も見受けられた。
食用油のプラスチック容器の処分方法(複数回答)では、「可燃ごみに捨てる」42.6%、「プラスチック資源ごみで捨てる」40%。リサイクル対象の飲料用とは異なり、油のついた容器はペットボトルの資源ごみとしては捨てられないが、「ペットボトル資源で捨てる」という回答も17.4%を占めた。
同社では、「今回の調査で環境に配慮した食用油の容器を求める声が多いことや、食用油を扱う上で『油ハネ』が最も負担に感じていることが分かった」。「食用油の正しい捨て方を知らないという声が約2割あることも分かった」として、サステナビリティ推進の観点から食用油の捨て方や使用後の容器の正しい捨て方を啓発するため、同社ホームページでは「ゴミ清掃芸人マシンガンズ滝沢秀一さんがJ-オイルミルズにやってきた」などの動画コンテンツを公開している。
なお調査は24年9月、全国の20~60代の男女500人を対象に、食用油の購入時に重視することや環境に配慮した製品の購入意向、食用油を扱う際に負担を感じること、捨て方などについてWEBリサーチを実施した。