日本アクセスはこのほど、広島市立瀬野小学校(広島市安芸区)で、乾物をテーマにした食育授業を実施。5年生の2クラス、70人の児童が出席した。
この日は佐賀海苔、かも川手延素麺の2社が講師を務め、海苔と手延べ麺についてそれぞれ話をした。
海苔の授業では産地や等級について、図や写真を使いながら説明。その後、有明産の上質な海苔を用意し、児童が焼成器を使いその場で海苔を焼いた。試食した子どもたちは「焼いたらパリパリして、色も変わったので驚いた」「ご飯がほしくなった」などと喜んでいた。
佐賀営業所の森田良司所長は「有明が全国一の産地であることを伝えるとともに、焼きたての味の違いを知ってもらいたかった。スーパーに行った際、海苔売場に興味を持ってもらえればうれしい」と話した。
乾麺の授業では教室に手延べの器械を持ち込んで、麺を延ばす作業を体験した。また、熟成した麺を2人1組になり引っ張り、思っていた以上に長く延びることに驚いていた。
藤原雅美社長は「座学だけではなく、実際に体験する授業を行うことで印象に残り、喜んでもらえたのではないか。乾麺にはそうめんのほかにも、うどんがあり、隣の岡山県が全国一の産地であることを覚えておいてもらいたい」と話していた。
日本アクセスは今年度、全国5つのエリア・8校で同様の授業を行っている。サステナビリティ推進課の大関陽氏は「触れたり、嗅いだり、食べたりというメーカー各社の個性ある授業に、子どもたちの反応も素直だ。こうした取り組みを通し、和食の良さを伝え、残すことが大事」としている。