16.8 C
Tokyo
13.9 C
Osaka
2025 / 11 / 18 火曜日
English
農水畜産業食肉双日グループ ベトナム最大級の牛肉加工場 肥育から販売まで一貫体制構築
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

双日グループ ベトナム最大級の牛肉加工場 肥育から販売まで一貫体制構築

双日グループのJapan Vietnam Livestock社(以下JVL)は、ベトナム・ビンフック省タムダオ地区で同国最大級となる食肉加工工場の稼働を開始した。高度に衛生管理された環境下で牛肉の冷蔵加工を行うベトナム初の工場で、将来的には年間約1万トンの牛肉製品の出荷を目指す。25年3月には工場隣接地で最大1万頭を肥育する農場の稼働も予定。肥育から加工・販売まで、ベトナム産牛肉の一貫体制を構築する。

ベトナムの食肉市場は豚、鶏の消費が多く、牛肉の年間消費量は約50万tにとどまり、その多くは常温で加工・輸送され、伝統的な市場で販売されている。今後の人口増加と所得水準向上による牛肉の消費量増加や、経済成長に伴う消費の多様化により、冷蔵で衛生管理された良質な国産牛肉の需要拡大が予想されている。

双日は21年にベトナム最大手の乳業メーカー・ビナミルグループと合弁でJVLを設立。ベトナム産牛肉のテスト販売を進めてきた。新たに稼働した「タムダオ食肉加工場」は年間の食肉処理能力約3万頭、加工能力1万トンを誇る最新鋭の工場。生産した牛肉製品は双日がベトナムで展開する4温度帯対応の物流センターなどを適切に管理・配送され、双日グループの業務用食品卸最大手ダイタンビエット社の得意先である現地の中高級ホテルや飲食店での販売も予定している。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点