缶詰記者会(加盟13社)は臨時総会を開き、会員投票による「2024年の缶詰業界十大ニュース」を次の通り選定した。
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①能登半島地震、豪雨など災害激甚化
※缶詰、びん詰、レトルト食品の備蓄需要高まる
②原材料・エネルギー価格等コストアップ止まず値上げ続く
※長期化するウクライナ・パレスチナ情勢の影響大
③23年のレトルト食品生産量37.5万t(1.4%減)3年連続減少
※主力のカレーはレトルト対象外のレンジ対応透明パウチへシフト
④業務用市場活況、インバウンド増加、人流回復が追い風
※一部業態除きコロナ禍前の水準を超える
⑤ツナ類バンコク相場、軟化も依然として高値圏
※カツオ・キハダとも予断許さず円安が収益を直撃
⑥日缶協、物流2024年問題に対応
※業界の自主行動計画策定
⑦73年ぶりの国産捕鯨母船「関鯨丸」竣工
※ナガス鯨も捕獲可能、鯨缶詰の需要拡大に期待
⑧23年のユニバーサルデザインフード(UDF)、生産量6・8万トン
※生産量3年連続減少、金額は微増
⑨桃、桜桃、蜜柑、トマトなど国産農産物は減産傾向
※農家の高齢化、後継者不足、気候変動などで先行き不透明
⑩今年のサンマ漁、前年比7割増(11月末現在)も長期不漁続く
※青物缶生産はイワシの構成比高まる
(次点)スチール缶リサイクル率、23年度は93・5%
※13年連続で90%以上を達成