商品のバラエティがますます広がる缶チューハイなどのRTD市場にあって、「濃いめのレモンサワー」「男梅サワー」をはじめ個性的なブランドポートフォリオを展開するのがサッポロビールだ。さらに今回、ひときわ異彩を放つ新顔が加わった。
2月18日から全国発売するのは、食事にも合うプレーンサワー「サッポロサワー 氷彩1984」。そのルーツは、居酒屋ブーム真っただ中の1984年に発売した無色透明のブランデー「サッポロホワイトブランデー 氷彩」にある。
その後、これをベースとした業務用の樽詰商品「氷彩サワー」が登場。知る人ぞ知るサワーとして、全国の飲食店で長年愛されてきた。
缶での発売を要望するファンの声は以前からあったといい、このほど家庭用に製品化した。
キャッチコピーは「サワーにも、名酒があった。」。これまで食中酒にレモンサワーや無糖チューハイなど無難な選択をしていた人や、自分の定番ブランドを探求している人に向け、確かなおいしさで高い満足感と納得感の提供を目指す。
12月11日の発表会で同社ビール&RTD事業部の永井敏文部長は、RTD市場成長の要因として食中酒需要の拡大、リーズナブルであることとともに「酒場文脈」を挙げた。
「過去のブームを経て、居酒屋があらためて若い人たちに支持されるようになってきた。常に進化を遂げるRTD市場では、新しい価値をどう提案できるかが重要。『氷彩』で酒場文脈をとらえ、これまでにない楽しさを発信していきたい」。
「サッポロサワー 氷彩1984」はアルコール度数7%。350㎖(税別参考小売148円)、500㎖(200円)。ソーダで割って飲むRTS製品も、500㎖びん(25度、650円)と業務用の1.8㎖PET(40度、2900円)を発売する。